「なんてん」が見た銀河系

わたしたちの銀河系は、薄い円盤状の星とガスの集まりです。その銀河系を、チリにある名古屋大学の電波望遠鏡「なんてん」が1996年から8年間かけて観測しました。「なんてん」が観測してきたのは、ガスの中の一酸化炭素分子COが放つ波長2.6mmの電波です。電波としてはかなり短い波長ですが、光では決して見ることのできない銀河系の奥までよく見えます。これを丹念に観測していった結果、作り上げたのがこの電波地図です。細く直線状に見えるのは、銀河系の薄い円盤を真横から見ているためです。太陽系から見た画像のため、太陽はここには見えません。