迅速にアクションをとる(2013年10月)

2013年10月度のビデオメッセージ

皆さん、こんにちは。今月のメッセージをお伝えしたいと思います。

今月は「動く」ということの大切さについて、日頃、感じていることをお話ししようと思います。これは「迅速にアクションをとる」ということのつもりです。

例えば、私が大学院生の頃、日本中の国立大学の天文学を行っている研究チームを順番に訪問したことがあります。ちょうど修士論文を終えた頃でありまして、いったい日本国内の各研究グループは、どのような装置、実験室を持っていて、どのような研究を進めていて、これから何をしようとしているのかということを、自分の目で確かめたいと考えて、北から南まで全国を訪問いたしました。自分の立っている位置を把握し、今後の研究の進め方を考えるうえで、非常に有効だったと思います。

その後、もう一つのエポックがありました。それは名古屋大学に赴任した直後の、最初の数年間、1年から2年ぐらいの間に、ヨーロッパ、アメリカの主な研究機関を訪問したことです。これもまた、いったいどのような装置を作り、皆さんが何を考えて研究しているのか、しっかりと自分の目で確認し、肌で感じることができました。

このように、本当に知りたいと思ったらすぐにアクションをとり、自分の目で、体で確認することが非常に大事ではないかと、常々、思っています。その後、新しい研究テーマが出てきたり、あるいは新しい疑問が生じた場合には、必ずしっかりアクションをとるということを行ってきております。何か皆さんの参考になればと思って、きょうはお話しいたしました。

どうもありがとうございました。

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